ネッツの再建と新シーズン展望:若手コアの成長とジュリアス・ランドル加入で浮上なるか
ブルックリン・ネッツは2025-26シーズン、球団史上3番目の少なさとなる20勝62敗と低迷し、同じニューヨークを本拠地とするニックスが53年ぶりの優勝を果たす一方で、苦難のシーズンを送った。しかし、ゼネラルマネージャー(GM)のショーン・マークスは、将来を見据えた若手の育成にかじを切っている。2025年の歴史的な5本の1巡目指名権でエゴール・デミン、ノーラン・トラオレ、ドレイク・パウエル、ベン・サラフ、ダニー・ウルフを獲得し、今年のドラフトでも新たな才能を加えた。
今オフの最大の補強は、ミネソタ・ウルブズとのトレードで獲得した元オールNBAフォワードのジュリアス・ランドルだ。ランドルは、マイケル・ポーターJr.、モリッツ・ワグナー、キオン・エリスらと共に、ジョルディ・フェルナンデス監督の下で若手コアを引っ張ることになる。ドラフト6位で指名されたルーキーガードのミケル・ブラウンJr.も含め、チームのタレント層は確実にアップグレードされた。サラリーキャップにも余裕があり、今後のトレードや柔軟な補強も可能となっている。
一方で、ヒューストン・ロケッツが2027年の1巡目指名権の入れ替え権利を保持しているため、ネッツは来夏のドラフトで高順位を狙うことができない。そのため、今季は若手の育成だけに時間を費やすのではなく、あえてランドルを補強して勝利を目指す「ストップギャップ(一時的な繋ぎ)」の戦略をとった。エゴール・デミンらの成長や、新人のブラウンJr.がどのようなパフォーマンスを見せるかが、今後の長期的なビジョンを定める上で極めて重要となる。宿敵ニックスの熱狂の裏で、ネッツが独自のアイデンティティを築き上げ、競争力を取り戻せるかどうかが注目される。